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和食のルーツは、縄文時代の後期に伝わった稲作が日本各地に広がった弥生時代であり、それまでの狩猟採取をしていた縄文時代とは、ほとんど関係がないと考えられてきました。

しかし、最近、発掘されたさまざまな縄文時代の遺跡から出土した食料から、食材の数は哺乳動物60種以上、貝類350種以上、魚類35種以上、植物性食料55種以上(腐りやすく出土していないものやキノコ環を合わせると300種は超えると予測されています)に上り、鍋にしたり、刺身にしたり、スープにしたり、クッキーやだんごにしたり、パンにした形跡も発見されています。

また栄養学的にも栗やクルミをはじめとする種実類が、米と同じ重要なカロリー源となっており、1日の総カロリーの60~70 %は和食と同じように炭水化物で摂っていたようです。

米が栗に変わっただけで、これは現代と同じ栄養の摂り方であつたと考えられ、縄文時代に確立したカロリーの摂り方は弥生時代になっても変わらず、現代にまで延々と継承されてきたと言えます。そういうことで、実は縄文食が和食のルーツではないか、という説が専門家のあいだでは有力になってきています。