少し肌寒いのですがやっぱり季節は春に向かっていて、ちょっとしたおしゃべりは専ら「ダイエット」。今日も昼休みにダイエットの話題で盛り上がったが課長が「油断ち」をしているのだと自慢していました。
基本的に油や糖分、そして食べ過ぎは要注意ですが、油断ちでは痩せないのだそうです。ん?
油を使って調理した食品は、高カロリー。
揚げもの、妙めものが「太りやすい食べ物」なのは紛れもない事実。痩せたいのなら、食べすぎには注意しなければいけません。
油そのもののカロリーは、大さじ1杯でなんと120kcal。大さじ1杯の油をゴクンと飲み込むことはまずありえないのですが、たとえばエビ(中サイズ)は、生だと20kcalなのに、唐揚げにすると140kcal。
同じく天ぶらは63kcal、フライは67kcal。油を使って調理すると、カロリーは最大で約3倍になつてしまいます。
しかしだからといって、油を断てば痩せると考えるのは、短絡的すぎです。
簡単に言えば、油は「脂肪が液化したもの」だが、油がそのまま皮下脂肪となるわけではないのです。皮下脂肪は、摂取したカロリーが消費したカロリーより多いときにつくられるものです。
ゴマ油、サラダ油、オリーブ油など「油もいろいろ」ですだが、これらをすべて断ったところで、皮下脂肪はつくられてしまいます。食用油と体内の脂肪を混同してはいけません。
油を断つことには、リスクもあります。ビタミンA 、D、E、K などの「脂溶性ビタミン」は、油あるいは脂肪がなければ吸収されないのです。
ビタミンA の不足は免疫力低下。最近では、ガンにも関係しています。
ビタミンD の不足は骨粗鬆症のリスクを、ビタミンEの不足は貧血のリスクを高めてしまいます。
ビタミンK は血液凝固のプロセスで重要な役割を果たす成分で、足りなくなると内出血が起こりやすくなります。
植物油や魚油には、動脈硬化を防ぐ効果もあるため、その意味でも油を断つのは「やりすぎ」。
ダイエット中でも、1日に最低20~30gは摂るように心がけたほうがいいということです。
エネルギー不足になると脂肪も燃焼しないのだそうだ。
油で調理した食べ物には「腹持ちがいい」というメリットもあります。
痩せるためには空腹の苦痛を減らす工夫が欠かせないのは言うまでもありません。
揚げものや妙めものを日々のメニューにうまく取り入れていけば、ダイエットが成功する可能性が高くなるとも言えるのです。
しかし、女性はダイエットに関しては知識が豊富で驚く。違う仕事に衣替えしたほうがいいようにも思えてくるほどです。