健康に不可欠「マグネシウム」

健康に必須栄養素えであるのにもかかわらず意識されにくいのが「ミネラル」です。中でもマグネシウムはその代表ともいえるでしょう。ミネラルというとまず最初に思い浮かぶのが「カルシウム」。日本人は摂取不足で骨粗鬆症などの危険性などもTVなどで紹介されています。
実はマグネシウムもカルシウムと同じくらい重要なミネラルです。

マグネシウムは2型糖尿病やメタボなどの生活習慣病とも深い関係があります。日本人は伝統的に大麦や雑穀などのマグネシウムを豊富に摂取してきましたが戦後の食事の欧米化により高脂肪、高タンパク、高カロリーの食事が増えることでマグネシウムを摂る機会が激減してしまったのです。

マグネシウム不足は糖尿病に

通常、食事などで血糖値が上昇すると膵臓からインスリンが分泌され血糖値が低下します。ところが何らかの原因でインスリンが働きにくくなることがありこれを「インスリン抵抗性」といいます。内臓脂肪からはインスリン感受性を高めるアディポネクチンのような善玉物質も分泌されますが、逆にインスリン抵抗性を起こすTNF-α、レジスチン、遊離脂肪酸など悪玉物質も多く分泌され、総合的には悪影響の比重が高くなります。
またマグネシウム不足によりインスリンと結合する部分の働きが妨げられうまく機能性せずに2型糖尿病を発症、悪化させる原因のひとつと考えられています。
さらにもともと農耕民族だった日本人は欧米人と比べてインスリン分泌する力が弱く食事で意識的にマグネシウムを摂取する必要があるのです。

メタボとも関係する

メタボリックシンドロームとは内臓脂肪の蓄積を基盤にしたインスリン抵抗性と糖代謝異常、脂質代謝異常、高血圧、動脈硬化を引き起こす危険因子が重なった状態をいう。内臓脂肪は外見上あまり目立たないのが特徴で太っていなくてもメタボの可能性はあります。
マグネシウムとの関連では、不足するとインスリン抵抗性を引き起こすためメタボの原因に。
また、血管を拡張させる働き、カルシウムには血管を収縮させる働きがありバランスを崩さぬようにサプリ等で摂取する場合は、カルシウムも含有するものを選ぶのがポイントです。
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