サプリメント 必要性 の本当のところはどうでしょうか。サプリメントを必要という人もいれば、不要という人もいます。私たちが生きていく上でサプリメントは必要なのでしょうか。
サプリメント 必要性 即効性はないが不足した栄養を補うのにはよい
誰もが感じていることだと思いますが、現代人は栄養が非常に偏っています。しかし、健康意識の高まりとともに、足りない栄養素をサプリメントで補おうと、さまざまな商品が開発されてきました。
今や1日に何種類ものサプリメントを愛飲しているサブリマニアや、仕事が忙しくて食事をする時間が惜しいから、栄養はサブリで摂るという本格的なマニアもいます。
実際にはまだ購入したことがなくても、テレビや新聞広告の派手な宣伝や「こんなに効果がありました!」という消費者の声を見るにつけ、飲んでみたいと思っている人、どれを飲もうかと迷っている人もいるかもしれません。
そこで気になるのが、本当に効くのかということと、摂りすぎの害はどうなのかという点です。
そもそも、これさえ飲めば病気がよくなる、健康になる、というものはありません。食材でも薬でもこれは同じです。たいていの人はそれがわかっていながら、宣伝文旬を信じてしまうのです。
そして、ひざが痛むとグルコサミン、という具合に手を出したりするのでしょう。しかし、購入してせっせと飲んでもたいてい治りません。グルコサミンはそのままではほとんど体内で吸収されませんから。もし痛みがとれたとしたら、「飲んだから効くはず」という思い込みから効果が出たのかもしれません。いわゆるプラシーボ効果です。
こういった心理学的な効果は確認されていますから、結果的に治るのなら、それはそれで構いません。悩みの症状がホントに消失するのならサプリメントに効果があったと言えるでしょう。もともと、サプリメントはその程度の力、と思って飲むのがいいでしょう。
人間の体は、もう何千年もの間、自然の中の食品から必要な栄養素を摂ってきたのです。その歴史の中でも、もっとも食生活が豊かになっている現代になって、サプリメントから摂らなければ足りなくなる栄養素などありません。必要な栄養は、食べ物から摂れば十分なのです。均一方、サプリメントの摂りすぎに問題はないのかというと、いろいろ指摘されてきています。
たとえば、大豆などマメ科の植物に多く含まれるイソフラボン。骨粗鬆症や更年期障害、また、がんの予防効果があるとして注目されています。
イソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンに似た構造をしており、エストロゲンが多いときにはエストロゲンの働きを抑え、エストロゲンが少ないときにはエストロゲンの働きを助ける、という作用があります。
女性の骨粗鬆症や更年期障害は、体内のエストロゲンが減ると発症する病気なので、イソフラボンを摂取すれば、それを予防する効果が期待できます。
しかし、試験管内での実験や動物実験などから、乳がんや子宮がん、前立腺がんの予防に役立つという研究例がある一方、乳がんの発症や再発のリスクを高める危険性を指摘する研究もあります。
どうしてもサプリメントを摂りたかったら、高価なものはやめてビタミン剤程度にしておき、その分のお金を美味しい食事にかけたほうが、ずっと健康的な生活です。
ビタミン Q & A
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サプリメントには、過剰摂取以外にも弊害があります。食事で本来大事なことは、噛んで飲み込むという作業です。この「咀嚼して体内に取り込む」ことが、人の体にとっても脳にとっても大変重要なのです。
まず、食べ物を口に入れると唾液が分泌されます。唾液は、アミラーゼなどの消化酵素や、口の中を保護したり殺菌したりする酵素をたくさん含んでいます。そのうちの1つ、ラクトペルオキシダーゼには、先に述べたように活性酸素を無害なものに分解する作用があります。
ご存じのように活性酸素とは、さまざまな分子から電子を奪って酸化させ、細胞を傷つけてがん化させてしまうものです。活性酸素を中和する酵素はいくつかありますが、現代は、紫外線、大気汚染、農薬、食品添加物、ストレスなど、活性酸素を生み出す原因に事欠かず、中和する酵素が足りません。
食事の際によく噛んで唾液をたくさん分泌させることは、がんを予防するためにも大事なことなのです。
また、噛むという動作は、脳が刺激され、認知症の予防になることもわかっています。そして飲み込んだ食べ物は、食道を通って胃に、さらに腸へと運ばれます。この臓器を通る過程で粘膜が刺激され、免疫細胞も活性化されます。
思った以上に噛むという行動にはさまざまなメリットがあるのです。
また、食べ物が体内で吸収分解されるときに熱エネルギーが発生し、体の熱となって消費されます。食事をした後、体が温かくなったと感じるのは、熱いものや辛いものを食べたからだけではありません。ものを食べたときに発熱すると同時に消費しているのです。ものを食べたときのエネルギー消費量は、消化する栄養素の種類によって異なりますが、噛めば噛むほど高まります。
よく噛んで食べるということは、体内のエネルギーを消費して、自然で健康的な「ダイエット」にもっながるわけです。これほどまでに大事な「噛んで食べる」ということを無視して、サプリメントに頼った食生活を送るなど、本末転倒です。
栄養素を気にするほど、食べる器官である口や歯に関心を持つ人は少ないものです。歯も年齢とともに衰え、失われていきますが、若いうちに歯槽膿漏になって大変な人がいる一方、80代まで自分の歯で何でもモリモリ食べられる人もいて、個人差が大きいものです。
サプリメントに高いお金をかけるより、いつまでも自分の歯で美味しく食べられるように、歯のケアにお金を使うべきでしょう。
よく噛んで食べるという咀嚼健康法
https://memo-note.com/chew/