歳をとったら、肉をしっかり食べよう

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老化を遅らせる食べ方のコツをマスターしよう!

中高年になると体についた贅肉がなかなか落ちなくなり、「脂っこい料理は控えよう」「歳をとったら肉食より菜食に」と考えがちです。粗食をすすめる場合もあります。

年をとったら肉を食べよう
年をとったら肉を食べよう

なかには、奥さんに肉食を止められて、家では野菜のおかずやスープばっかり、昼食は時間もないからおそばをツルツルっとすすって終わり、とい人も多いかもしれません。

しかし、こんな生活では、血管も弱り、免疫力も低下するばかりです。元気に長寿を楽しんでいる人は、肉も魚も野菜もしっかり食べているものです。生活信条として肉をいっさい食べない人や、肉を食べない健康法を実践している人も多いものですが、その効果はどれだけあるのでしょうか。

アップル社のCEOであったスティーブ・ジョブズが、2011年、すい臓がんのために56歳の若さで亡くなりました。また記憶に新しい人も多いでしょう。

彼は大学時代から徹底した菜食主義で知られ、肉も卵も乳製品もいっさい摂りませんでした厳格な菜食主義者です。こういった食生活が、彼の健康に影響したのではないかとも言われています。

東京都老人総合研究所の調査によると、血中たんばく質の一種である血清アルブミン値が高い人ほど長生きすることがわかりました。また、血清アルブミン値の低い人は、肺炎などの感染症にもかかりやすいのです。むしろ高齢になるほどたんばく質が大事になるのです。

ただでさえ高齢になると、食欲が低下したり、噛む力や飲み込む力が低下したり、唾液や消化液の分泌量が減ったりと、食べる力自体が落ちてきます。その結果、低栄養の状態に陥りやすいのです。

最近の研究では、おもに植物性たんばく質を摂っている高齢者より、動物性たんばく質をたくさん摂っている高齢者のほうが、老化するのが遅く、病気になりにくいことがわかってきました。

実際に、戦後日本人の動物性たんばく質の摂取量はぐんと増えてきたわけですが、それに対応するかのように脳血管疾患が減ってきており、一方で平均寿命は伸びてきたのです。高齢者も、たんばく賞、それも動物性たんばく質をしっかり摂ることが大事です。

コレステロールというものは、8割は体内でつくられるものなので、肉を食べたからといって増えるわけでも、肉を食べなければ減るものでもありません。食べたい肉をぐっと我慢し続けるほうが、よほど体には悪いと言えるでしょう。美味しい肉を食べて、お酒も飲んで、人と語り合いながら食事を楽しむ、これに勝る健康法はないと思います。

ギリシャの長寿島では何が食べられていたか

肉だけでなく、もちろん魚も大いに食べたい良質なたんばく源です。昔から魚は健康食である、とよく言われ、日本人の長寿の要因の1つとも考えられています。再び登場していただく、長寿の双子姉妹、「きんさん」と「ぎんさん」も和食党で、魚が大好きだったといいます。きんさんはマグロとウナギの蒲焼、ぎんさんはカレイやヒラメなどの白身魚が好物だったそうです。ギリシャのクレタ島の人々は日本人以上に長生きです。ギリシャという国全体ではそれほど長寿ではないのですが、クレタ島だけ見ると長寿島なのです。それは、この島の人々が日本人と同じように魚をたくさん食べるからだと言われています。

魚に含まれるのは、DHA(ドコサヘキサエン酸) やEPA (エイコサペンタエン酸) という不飽和脂肪酸。これらの血液をサラサラにする効果のおかげで、魚を常食している人に突然死が少ないのです。

魚の中でも、DHAやEPAを多く含んでいるのは、マグロイワシサバサンマなど、青魚です。

DHAには、がんの発生や転移を抑制する働きが確認されています。また、DHAは脳の記憶や情報伝達機能にも大切な働きをしており、魚をたくさん食べる人に、アルツハイマー型認知症の発症率が低いというデータもあります。

DHA・EPAの効能効果はこちら。

こうした栄養価が評価され、魚信仰と言えるくらい魚食への信頼はますます高まっています。ところが、これだけいいことずくめの魚でありながら、日本人はだんだん魚を食べなくなってきています。戦後、食生活が欧米化して肉食が増えてきましたが、それでも日本の伝統的な魚食文化は健在でした。

それが、水産庁のデータでは、2000年から2010年まで、日本の水産物の国内消費量は853万トンから680万トンに減っており、実に10年間で2割も減少しているのです。

国民1人1日あたりの魚介類摂取量も、2001年の94gから年々減り続け、2006年には80.2gとなって80.4 gの肉類(牛肉鶏肉豚肉)に初めて抜かれました。

その後、肉類摂取量は、魚介類とじわじわと差を広げています。この逆転は、日本民族にとって縄文時代以来初めてではないかというくらい一大事でしょう。しかも、肉を好みそうな10代までの子どもや食べ盛りの世代ならともかく、40代の中年層の肉類志向がはっきりしてきています。

中高年も肉類を食べることは大いにおすすめしますが、肉ばつかりではいけない。肉も魚も野菜も、やはりバランスが大事です。

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