食事で「腸内環境」を整えて、免疫力アップ

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手っ取り早く、体の中から元気になる方法

人の免疫力の1つ、NK細胞が元気なピークは20歳。その後だんだんと低下することが知られています。NK細胞が活発でない人は早くお亡くなりになるようで、長寿の方はNK細胞が活発な人がほとんどです。免疫力の低下とともに、体のいたるところが老化し、高血圧、脳卒中、糖尿病などの生活習慣痛が増えてきます。この免疫力の鍵を握るのが腸であり、腸内環境をよくすれば、免疫力も上がります。

ヨーグルト
ヨーグルト

一般的な20代の大腸は、きれいなピンク色をしています。悪玉菌がまだ少なく、腸内の血行がよく、腸内環境がいいからです。

それが70代の腸になると、うっすらと黒ずみ、灰色に変色していく傾向があります。腸内に悪玉菌が増えているのです。これを放置していれば、大腸がんの危険性も高まるでしょう。

今では、年齢とともに悪くなる腸内環境を生きた微生物で改善する「プロパイオティクス」という考え方が広まってきています。プロパイオティクスとは、「腸内微生物のバランスを整えることで人の体にいい影響を与える生きた微生物、およびそれを含む食品」のことです。

これは、抗生物質を意味する「アンティバイオテイクス」に対比させた言葉です。抗生物質は、病原菌を殺してくれますが、腸の善玉菌も一緒に殺してしまうので、かえって免疫力を落としてしまうことにもなります。

こうした抗生物質の副作用への批判から、善玉菌を摂ることで体内環境をよくして自然治癒力を高めようというものです。一番手っ取り早く腸管を刺激して免疫力を高めるのが、善玉菌である乳酸菌。

これ、発酵によって糖類から大量の乳酸をつくり出す菌類の総称で、多くの種類があります。ブルガリア菌、ビフィズス菌、ラブレ菌、ラクトバチルス・ガセリ(LG)菌などで、いずれも腸内環境をよくする大きな効果があります。

ただし、食べた乳酸菌はすべてが腸に到達できるわけではありません。人の体は、口から入ってくる細菌を防ぐために、強い酸を持つ胃酸がバリアとなっています。酸に弱い乳酸菌は、ほとんど胃酸にやられてしまいます。

死んでしまった乳酸菌は役に立たない、生きたまま腸に届かなければダメだという説もありますが、死んだ乳酸菌でも、体に作用して免疫力を正常に保つ効果があるのです。ここは今も論が分かれているところです。もちろん、生きた乳酸菌がそのまま腸に届くほうが効果は高いと言えます。今では耐酸性があるなど優秀な乳酸菌がいろいろと開発されてきています。

インフルエンザにも乳酸菌が有効

食生活に簡単に取り入れられるのは、1つは生きたまま腸に届く乳酸菌、L・カゼイ・シロタ株(ヤクルト菌)に代表される乳酸菌飲料で、これを摂り続けると大腸が膀胱がんを抑制することがわかり、医療の現場にも取り入れられています。

もう1つはヨーグルト。最近、菌名のついた商品が次々と発売されていますね。特にNK細胞を活性化し、免疫力を高めると注目されているのが「R-1乳酸菌(1073R-1乳酸菌)」です。この乳酸菌については、いくつか実験調査がされていて、70 〜80 歳の人にR-1 乳酸菌使用のヨーグルトを毎日90 g、8 〜12週間食べ続けてもらったところ、NK活性の低かった人の数値が正常値になっていました。

また、佐賀県有田町の小中学生を対象とした調査は、マスコミにも取り上げられて棚話題になり、R-1乳酸菌ブームを引き起こしました。

2010年9月から半年間、有田町の小中学生約1900人に毎日R-1乳酸菌入りのヨーグルトを摂取してもらったところ、小学生のインフルエンザ感染率が、佐賀県(有田町を除く) が4.37%に対し、有田町は0.64%、中学生の感染率では、佐賀県(有田町を除く) が2.57%に対し、有田町は0.31%だったというものです。

調査で行なった保護者へのアンケートには、このヨーグルトを摂取し続けた子どもが「風邪にかかりにくくなった」「風邪を引いても軽症で済んだ」「便通がよくなった」など、子どもの変化を喜ぶ声が寄せられたといいます。いずれにしてもヨーグルトは、安くて手軽で即効性があり、そのうえ副作用がありません。たくさん摂りすぎれば下痢になることがありますが、心配な下痢ではありません。前に述べたように、免疫力はネガティブなストレスに弱いものです。

インフルエンザに限らず、たとえば、学生の方でも、入試や定期試験の前になるとプレッシャーで免疫力が落ち、風邪を引きやすくなります。風邪の流行る季節や試験前などには、積極的にヨーグルトを食べることをおすすめします。

腸が喜ぶヨーグルト選び | 便秘を解消しよう!はこちら。

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