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一般的に日本人を含む東洋人は、乳糖不耐症といって乳に含まれる乳糖(ラクトス)を消化するのがうまくありません。その原因はラクターゼという乳糖を分解する酵素が、離乳期以降その活性が急激に低下することにあるのです。

そして、成人後も、その活性が低い状態が続くのです。これを成人型ラクターゼ欠乏症といい、全人類の半数近くがこのパターンなのです。ただし、東洋人はラククーゼの活性が落ちているだけで、決して乳製品を食べたり飲んだりできないわけではありません。

ちなみに、まったくラクターゼを持っていない人を遺伝性ラククーゼ欠損症と言い、まれな病気です。成人型ラクターゼ欠乏症は哺乳類としては正常な姿です。

しかし、欧米人の中には成人後もラクターゼの活性が高いまま維持でき、乳製品を十分に消化できる人もいます。 これは1万年以上前に生じた突然変異により、優性遺伝で決まったと考えられています。人類は遺伝子の突然変異の発現を境にして「農耕+狩猟民族(広義の農耕民族)」と「農耕+牧畜民族(広義の牧畜民族)」とに分かれたということにもつながります。
それにより、2つの民族は住処を適したところに変え、それぞれの特徴を持った食を含めた文化圏を育むことになったのです。つまり日本人は「農耕+ 狩猟民族」として、欧米人は「牧畜+農耕民族」として生きていく宿命を背負っていると言えるのです。
そしてそれは、今後も延々と次の突然変異が起こるまで続くのです。私たちの遺伝子からくる代謝(利用) システムは、明らかに欧米人のそれとは異なります。
世界がいくら融合しても、これだけは変えることができない宿命として、それぞれの民族が理解し合わなければなりません。