ボケを防ぎ免疫力を高める
世界の長寿村を回って食生活を研究している多くの専門家は、口を揃えて「長寿の方は発酵食品をよく食べている」と指摘されます。発酵食品にたっぷり含まれる乳酸菌が、リンパ球のNK細胞を活性化するのです。
他の菌もリンパ球を刺激することはできますが、免疫系が崩れたときに元に戻すような刺激を与えられるのは、乳酸菌だけなのです。
日本の伝統食にも発酵食品は多々あります。味噌、醤油、みりん、酢など、発酵食品の調味料は和食をつくるのに欠かせません。漬物や塩辛、納豆なども馴染みのある食べ物です。
特に大豆を煮て納豆菌で発酵させる納豆は、毎日でも食べたい優良な発酵食品です。
納豆菌は、胃酸や胆汁酸七も強いので、生きたまま腸に届きます。抗菌作用もあり、胃潰瘍や十二潰瘍の原因であるピロリ菌の増殖も抑えます。
納豆菌が生み出す酵素・ナットウキナーゼは、血栓を溶かして血液の流れをサラサラにし、脳梗塞や認知症の予防に役立つことがわかっています。
ナットウキナーゼの効果は食べてから8 時間持続するので、夕食に食べると、寝ている間に起こりやすい脳梗塞などの予防になります。
さらに、納豆が発酵する過程で、ビタミン払が大豆の数倍にも増えます。ビタミン艮は、細胞の再生に関わっているので、不足すると細胞粘膜の免疫力が低下してしまうのです。イソフラボンも豊富な納豆はぜひ常食していただきたいです。