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うつの原因かもしれない「ビタミンB群乏症」

ビタミンB群乏症のチェックリスト

うつとビタミンB群乏症の症状はとてもよく似ている点があります。チェックリストを使ってまず、ビタミンB群乏症でないことしっかりを確認しましょう。
うつ病でこんな症状があったら栄養欠損の可能性大

  1. アルコールをよく飲む
  2. 音に敏感
  3. イライラしやすい
  4. 集中力が続かない
  5. 記憶力が衰えている
  6. 悪夢をよく見る
  7. TVが煩わしい
  8. 本を読んでも頭に入らない、興味がない
  9. 寝ても疲労がとれない、とにかく疲れる

眠りや集中力とかかわっているビタミンB群欠乏

ビタミンB群はすべての神経伝達物質の生合成にかかわっている、きわめて重要な栄養素です。とくにビタミンB6は、たんばく質がGABA やドーパミン、セロトニンにつくり変えられるところで働いています。

欠乏していることを示す症状で、まずあげなければならないのが睡眠障害です。睡眠のリズムが乱れ、昼間に眠くなったり、夜は寝たいのに寝られなくなったりします。夢を見る回数が増え、とくに悪い夢を見るのも特徴です。当然、寝ても疲れがとれずに起床時も気だるくてなかなか起きられません。

子どもの場合には、よく寝言をいったり、夜中に叫んだりする、といった症状があらわれます。

ビタミンB群の欠乏はまた、集中力や記憶力を低下させるから、情報処理能力がひどく低下します。それが典型的にあらわれるのがテレビです。テレビは画面がめまぐるしく変わるし、光の刺激も強力です。また、音の情報量も多いのが特徴です。それらの情報を処理しきれなくなり、テレビを集中して観られない、観る時間が少なくなります、興味がなくなる、さらにはわずらわしくなる、といったことが起こってきます。

情報処理という点では本も同じで、読書ができなくなります。これには程度があって、難しい本は読めないのですが、雑誌なら大丈夫といったもの、雑誌は無理だがマンガなら読めるといったもの、雑誌もマンガもだめといったものなど、症状には個人差があります。

いずれにも共じつら通しているのは、無理に読もうとすると同じところの字面ばかり追って、前に進めないということです。
また、音に敏感になり、過敏に反応してしまうのも特徴です。そのほか、チェックリストにある項目に3つ以上当てはまるようなら、ビタミンB群の欠乏が疑われます。

ひきこもり状態が、ビタミンB群の摂取で改善

ビタミンB群の欠乏で多岐にわたる症状を起こしていたのが20歳の女性です。感情のコントロールができず、イライラ、不安、恐怖などに理由もなく襲われていました。常に頭痛をともない、自傷行為もたびたびという状態です。ほとんどひきこもりの状態が続いていました。

発作を起こすと呼吸困難に陥り、けいれんまで起こすようになって、薬を飲むようになったのですが、改善は見られず、薬の種類だけが増量していくそんな状態でした。13種類も飲んでいたのだから、まさに薬漬け状態です。生理は中学1年生から不順でした。

検査データでわかったのは、ひどいビタミンB6の欠乏。また、亜鉛、たんばく質、鉄も不足し、血糖値の調整もうまくいっていませんでした。

栄養アプローチとして試みたのは、まず、食事指導です。糖質を制限するために、吸収が速い甘い物はいっさい禁止しました。たんばく質は動物性も植物性もまんべんなく摂るように。ビタミンB群、とくにビタミンB6は、たんばく質と一緒に摂る必要があります。摂り方のポイントは1回の量を少なく、回数を多くすることです。

サプリメントとしては、ビタミンB群を始め、ビタミンC 、鉄、亜鉛、カルシウム、アミノ酸を摂るようアドバイスしました。

3ヶ月後の検査

3ヶ月後の検査ではめざましい成果が見られました。ビタミンB6はもちろん、亜鉛、鉄の欠乏が改善し、たんばく代謝や血糖調節の機能も向上してきました。本人曰く「めっちゃ元気」です。
13種類も飲んでいた薬は主治医と相談のうえですべてやめました。

抑うつのレベルを見るSDSテストという検査法があるのですが、その数値が65から30に下がりました。このテストでは53以上がうつと判定されます。数値からも抑うつ状態を脱したことが確かめられたということです。「なにかやりたい」という意欲が出てきたこともそれを証明しています。

ビタミンB6の欠乏で一番影響を受けるのがGABA です。すでにご存じのように、精神を落ち着ける神経伝達物質で注目を集めていますが、このGABA が不足してくるのです。B6はL-グルタミン酸がGABA につくり変えられるときに働くため、その欠乏はGABA の不足にも、L-グルタミン酸の過剰にも直結します。その結果、興奮状態が強く出たり、けいれんにみまわれたりするのです。

25歳の機能性てんかんの女性は、その典型的なケースでした。ビタミンB6 が欠乏し、グルタミン酸が過剰になっててんかんを起こしていたのです。

発症したのは13歳のとき。発作を起こすと歯がガタガタとなり、手が震えました。また、1分間くらいは白目をむいた状態となりました。通学時は月曜日に発作が起きていました。

ビタミンB6の補給を中心とした栄養療法を実施したところ、12年も悩まされていたてんかんはまったく起きなくなりました。脳波もきれいになりました。‰B6によって脳内物質のバランスが整ったことが、彼女をけいれん発作の悩みから解消してくれたのです。

「江戸患い」はビタミンB群欠乏のせいだった

ビタミンB群関連では、江戸時代にちょっと興味深いエピソードがあります。当時、「江戸患い」と呼ばれる病気があっりました。江戸時代には参勤交代制が敷かれ、地方の大名は妻や家族を一定期間江戸屋敷に住まわせなければなりませんでした。いわゆる人質ですが、そこは大名の家族だから、江戸では大切に扱われ、食事も白米が供されました。

領国では雑穀が一般的だった時代に、白米はなによりのご馳走だったのですが、困ったことが起きました。江戸に滞在している地方大名の家族が次々と精神に異常をきたしたのです。ところが、その病は江戸を離れ、領国に戻ってしばらくすると治ってしまいました。

そこで、江戸の風土病とされ「江戸患い」の名がついたのです。この江戸患いは、ビタミンB1の不足による脚気です。おかしくなったのは、脚気の精神症状が出たためです。原因は白米ではないかと考えられています。

雑穀にはたっぶりと含まれているビタミンB1が、江戸で白米ばかり食べるようになって不足し、脚気に冒されたのです。

江戸の昔から「精製食品」は弊害をもたらしていたということですが、わたしは、江戸患いにはビタミンB1の不足だけではなく、低血糖症も関係していたのではないか思います。

「ビタミンB1」のイライラを鎮める精神安定作用 | ビタミン効果
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