ノーベル化学賞を受賞した田中耕一氏は、インタビューで「好きな食べ物」を聞かれると、「コンブ」と答えました。大半の日本人はこの答えを聞いて、「田中さんって、やっぱり変わってる」と思ったようですが、田中氏の出身地である富山県では受け止め方が違ったといいます。
富山県人はみな「やっぱり」と領いたのです。富山県民が「やっぱり」と思ったのは、昔から富山では「コンブを食べると頭がよくなる」といわれて育ってきたからです。
田中氏がノーベル賞を受貧したことで、富山県人はその「効用」が証明されたと思ったわけです。が、コンブを食べると本当に頭がよくなるかというと、これは何ともいえません。
魚に含まれているDHAが記憶力の向上や痴呆の防止に効果があることは科学的にも証明されていますが、コンブにはDHAは含まれていません。
しかし、だからといって「効果がない」ということもできません。DHA が脳に及ぼす作用が発見されたのもつい最近のことです。近い将来、コンブに含まれている成分に頭がよくなる効果があることが発見されるかもしれません。
また、頭がよくなるかどうかは定かではありませんが、コンブがビタミンやミネラル、ヨードなどを豊富に含んだ優れた健康食品であることは間違いありません。
百歳以上の長寿の方を対象にした調査では、5割以上の方が週に4回から6回、何らかの海藻を食べているといった結果も出ています。
また、コンブなどの海藻はカロリーがゼロ。ダイエット食としても最適です。このようなコンブを見逃しておく手はありません。「コンブを食べると頭がよくなる」と言い切ることはできませんが、「コンブを食べる人は頭のいい人」ということはできるかもしれません。
コンブの降圧効果については医学的に証明されています。
不活発なので、あまりアルコール臭をただよわせることはありません。しかし、上着をぬいでお仲間と種々の論議をたたかわせはじめるころになると、この不感蒸泄作用も活発となってきます。
初期の段階では、アルコールがアセトアルデヒドにかわるスピードより、アセトアルデヒドから酢酸への分解過程のスピードのほうが早いのです。そこで、ほろ酔い段階では血中や呼気にでるアセトアルデヒドはきわめて低浪度なので、清くささもいたって少ない。これが2軒、3軒とハシゴしはじめるころ、あるいは長尻上げて打ちどめ、では寝るとするかというあたりで、この物理的関係が逆転していくのです。
つまり当人の酔いがさめはじめるころ、呼気の熟柿臭は部屋じゅうに充満します。また、飲んだときには、アセトアルデヒド臭とともに、未消化な段階での肴のにおいやあくび、ゲップなどによって逆流してきた消化液などのにおいなどがブレンドされます。
一方、皮膚表面からも、末代謝のアルコールが汗そのもののにおい(体臭)と入りまじって立ちのぼります。酔った人特有の「熟柿臭さ」とは、アセトアルデヒドや酢酸臭をベースとした、これら揮発物の混合体にほかなりません。
ひとことつけくわえておくと、人の飲む酒は、エチルアルコールを主成分としたアルコール(酒精) です。
主成分に傍点をふったのは酒にはエタノール以外に爽雑物が含まれているためです。酒の味つけや香りづけとなっている成分です。そのなかで、からだにとってとくに問題となるのがフーゼル油です。
フーゼル油というのはエタノールにくらべると気体となって発散しずらい成分で、そのなかには、アミルアルコール、プチルアルコール、プロピルアルコール、揮発性エステル、テルペン類などと多くの種類がありますが、とりわけ酒精に多く含まれているのが「アミルアルコール」という物質です。
エタノールにくらべて30倍以上の毒性をもっており、粘膜を刺激して炎症をおこす元凶ともみなされています。医者がよく「一時にバカ飲みするな」というのも、これが理由です。
先に吐くとスッキリ飲める
高カロリー食品とはいえ、アルコールは液体である。それだけが胃にはいったとき、ほかに消化すべき固形物がなければ、あっという間に吸収されてたちまち血管にでます。すると