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片頭痛の特効薬は血管を広げる作用のものと限らない

片頭痛の特効薬は、血管を縮ませる作用がある

西洋医学的には、片頭痛は頭の血管が何らかの原因で拡張し、その周囲にある神経が刺激をうけて「ズキンズキン」と痛み、吐き気を伴うと言われます。

その原因としては、睡眠不足などによる生活リズムの乱れ、アルコールの摂取、特定の食品の摂取、ストレスなどで、交感神経が優位になる状態(緊張状態)が続くことによる血管緊張性鷲です。

また、女性の場合は、女性ホルモンが影響することもあります。いわゆる頭痛持ちといった場合、この片頭痛を指していることが多いようです。20~50代の、特に女性に多くみられます。月に1~2回、多いときで週に1回、発作的に頭痛が起こるのが特徴です。
片頭痛の薬には、イミグラン(血管の拡張を収縮させ、その炎症を抑える)、トリプタン系製剤(血管の炎症そのものを抑え、痛みを沈静化させる。注射剤や点鼻薬もある)、エルゴタン製剤(ライ麦から作られる薬。拡張した血管を収縮させる)などがあります。

市販の頭痛薬は解熱鎮痛薬がほとんどで、炎症を抑え、痛みが伝わらないようにする働きをします。漢方的には偏頭痛と書きます。
頭が痛いときに最適な市販薬の選び方と副作用

その原因は、血流が悪くなって冷えるせいだと考えますので、日頃から体を温めることが大事です。ぬるめのお湯でじっくり入浴したり、日常は腹巻きをしたりしましょう。そして、やはり自分の体から熱を産生させるのが一番ですから、生活や陽性の食品を摂りながら、筋肉を鍛えることです。このように冷え症があり、比較的体力の低下した人で、反復性に起こる激しい頭痛には、漢方薬の呉菓英湯が効果を発揮します。

余分な水が体内に溜まっている水毒の人も、血液中の水分量が多くなり、頭の中の血管が拡張して偏頭痛を引き起こします。

台風が近づくと気圧の関係で偏頭痛が起こる人や、雨の日などに偏頭痛が起きる人も「水」と関係します。このような人には、余分な水を出す薬、苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)がいいでしょう。月経前になると偏頭痛が起こる人は、体温が下がって代謝が落ちることにより、水が溜まって偏頭痛になります。こんな人には当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)が効きます。

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