食事でもっと健康になる

朝食はしっかり摂る、摂らない?

現代人の運動量から考えると1日4食は多すぎる

朝食は食べても構いませんが、3食しっかり食べてはカロリーの摂りすぎです。育ち盛りの子どもや、1日の運動量が多いスポーツ選手、体を使うお仕事の人などは、3食食べてもカロリーを十分消費できるでしょう。

しかし、デスクワークの人、普段から運動の習慣がない人などは、消費カロリーより蓄積が多くなり、生活習慣病を招く心配があります。

どんなに食べても2食までにするほうがよいでしょう。現代人に糖尿病や高脂血症、脳梗塞、心筋梗塞、ガンなどの生活習慣病が増えている原因は、圧倒的に運動不足なうえに、1日3食しっかり食べていること。しかも食生活が欧米化し、主に肉、卵、牛乳などの動物性食品の多い食事を摂っているのですから、無理もありません。

1日2食する場合、どこの食事を1食抜いたらいいのでしょうか?

漢方には「吸収は排泄を阻害する」という言葉があります。ものを食べるとそれを消化するために胃腸にたくさん血液が集まり、排泄臓蕃である腎臓や大腸を流れる血流が減って、排泄がストップされるのです。

つまり、食事をした後は排泄作業がスムーズにいかないということ。西洋医学的にみても、起きたばかりの午前中に、リラックスの神経・排泄の神経である副交感神経がよく働くと知られています。

このように、午前中は便意を催したり、尿の回数が多かったりと排泄作業が行なわれる時間帯ですから、できれば朝ごはんは食べずに、体を排泄に集中させるほうが体の中がキレイになるわけです。

ですから、私は朝食を抜くことをオススメします。夜は、食事会や飲み会、仕事上の接待などがあったりして、どうしても飲食しなければならない機会が多くなります。そんな約束がない日でも、1日の終わりに家族とゆっくり美味しい食事をするのは楽しみのひとつ。となると、夕食ははずせません。

朝食をはずして、昼食は適度に摂っておく。そして夜は仕事仲間や友人、家族などとのコミュニケーションを兼ねてしっかり摂る。それが私のオススメのサイクルです。私は朝、人参りんごジュース、または黒砂糖入りの生姜紅茶だけを摂ることにしています。

というのも、全身の細胞は、糖分(と脂質)をエネルギー源にして動いているからです。例えば、赤血球はブドウ糖しか動力源にできませんし、脳、網膜も糖をメインにしています。
体内の糖が少なくなると、脳などの体にとって大事な機関を守るために、異常な空腹感、手足の震え、動悸などを訴える低血糖発作を起こします。

低血糖発作を放置しておくと、最後には中枢神経の働きが低下し、けいれん、昏睡状態となり死に至ることもあります。しかし、低タンパク質症の発作というのはありません。このように、朝は糖分さえ補っておけば、頭もスッキリクリアに、1日を快適に過ごせます。食べるカロリーを減らすと、長寿遺伝子が活性化するとも言われます。1日1回空腹の時間を作って、元気に長生きしましょう。

飽食の時代だからこその「栄養失調」 – 粗食

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