「情報過食症」時代の食を考える
子どもたちの健康にとってジャンクフードが問題だと言う指摘があります。ジャンクフードとは何なのでしょうか?
一般にファーストフードに代表される、ハンバーガー・ホットドッグ・ピザ・ドーナッツなどが槍玉にあげられます。肥満や糖尿病は欧米に多いため、これらが槍玉にあげられることが多いのですが、日本の場合、欧米とは少し異なる問題があります。
それは、カップ麺の存在です。カップラーメン、カップ焼きそば・カップ蕎麦などです。これらを、一般のラーメンや蕎麦と同じだと考えている人がいますが、まったく「別物」です。「表示」を見ればわかりますが、「油揚げ麺」と記載されています
。
蕎麦もうどんも油で揚げた麺なのです。油で揚げることで、麺に小さな穴がたくさんできます。そのため、お湯が染み込みやすくなり、「3分」で食べられるようにできています。そこに添付されている粉末スープには、「精製糖・精製塩・アミノ酸・その他香料など」が使われています。
小麦粉を油で揚げて、精製糖・精製塩・アミノ酸をまぶしたものと言えばスナック菓子です。まさに、カップ麺とはスナック菓子をお湯でふやかして食べるものなのです。
スナック菓子は覚えてしまったら容易にやめられない食べ物だということを忘れてはいけません。お子さんのいる方は、スナック菓子を与えながら「今日は半分だけにしましょうね」と言っても、半分ですませることが難しいことを経験したことがあるのではないでしょうか。
まさに、依存性があるということです。
青森県は日本一カップ麺の消費が多いところです。スーパーマーケットに行くと、棚一列すべてがカップ麺です。とてつもない種類と量です。ただし、青森は一歩先を行っているに過ぎません。数年後にはあちこちの地域のスーパーマーケットでも同じ光景を見ることになることでしょう。カップ麺は覚えてしまったら容易にやめられない食品なのです。
しかし、災害などでライフラインがストップした際に人々の食を救ったのもカップ麺です。現代には、悪とされながらも人々の生活を支えているものがたくさんあります。使い方、食べ方を選ぶの私たちです。
久しぶりに食べるカップ麺はおいしくまた食べたい感覚になりますが、こういったことも考えるといいでしょう。
カップ麺はそのままお湯を注がない | 生活防衛マニュアルと環境ホルモンについて考える
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